インプラント抜歯即時埋入オペ(80代/糖尿病あり)
治療前・治療後
症例概要
治療内容
診査の結果、前歯の歯根が破折しており、そのまま歯を保存することは困難な状態でした。初診時には応急処置として、動いている歯を隣接する歯と接着剤で固定しました。
その後CT撮影を行い、歯根の状態や周囲の骨の状態を立体的に確認しました。診査・診断をもとに、ルートメンブレンテクニックを併用した抜歯即時インプラント埋入を計画しました。
患者様は80代で糖尿病の既往があったため、全身状態にも配慮し、主治医への対診を行ったうえで術前・術後の管理計画を立てています。
ルートメンブレンテクニックを併用した手術
手術では、破折した歯根を慎重に処置し、感染している歯根部分を除去しました。一方で、状態を確認したうえで一部の健全な歯根を残し、周囲組織を清掃した後、抜歯した部位へインプラントを埋入しました。
さらに、インプラントと周囲組織との隙間には人工骨を填入し、骨や歯肉の形態維持に配慮しました。本症例ではインプラント埋入当日に仮歯を装着しています。
抜歯とインプラント埋入を同日に行う方法は、すべての患者様に適応できるものではありません。歯根の状態、感染の程度、骨量、歯肉の状態、全身状態などを診査したうえで適応を判断します。
インプラントと骨の結合を確認
手術後は定期的に経過観察を行いました。約1ヶ月半後にはISQ値を測定してインプラントと骨の結合状態を確認し、その後、最終的な上部構造(被せ物)の製作へ進みました。
型取りを行った後、最終的な上部構造を装着して治療を完了しました。
治療の流れ・通院回数
- 初診・CT撮影
口腔内の状態を確認し、CT撮影を行いました。 - 治療説明・ガイドの型取り
治療計画をご説明し、コンピューターガイド作製のための型取りを行いました。 - 抜歯即時インプラント埋入手術
抜歯、インプラント埋入、骨造成を行い、当日に仮歯を装着しました。 - 翌日
手術部位の経過を確認しました。 - 1週後
術後の経過を確認しました。 - 2週後
術後の経過を確認しました。 - 3週後
術後の経過を確認しました。 - 4週後
術後の経過を確認しました。 - 6週後
ISQ測定を行い、インプラントと骨の結合状態を確認しました。 - 8週後
上部構造(被せ物)の型取りを行いました。 - 10週後
最終的な上部構造を装着しました。
通院期間:約5ヶ月
治療費
350,000円
100,000円
100,000円
550,000円(税別)
※本症例の治療時点における費用です。必要となる治療内容や費用は、患者様のお口の状態によって異なります。
この治療方法のメリット
- 適応条件を満たす場合、抜歯とインプラント埋入を同日に行うことで治療工程を集約できることがあります。
- 抜歯後の骨や歯肉の形態変化に配慮しながら治療を進められる場合があります。
- 条件が整えば、手術当日に仮歯を装着できる場合があります。
- CTやコンピューターガイドを活用することで、事前にインプラントの埋入位置・角度などを検討したうえで治療計画を立てることができます。
治療に伴うリスク・副作用
- 手術後に痛み、腫れ、出血、内出血などが生じることがあります。
- 感染や創傷治癒の遅延が生じる場合があります。
- インプラントと骨が十分に結合せず、再治療やインプラントの撤去が必要になる場合があります。
- 骨造成を行った部分で、感染や骨補填材の露出などが起こることがあります。
- 残した歯根周囲に炎症や感染などが生じた場合には、追加処置が必要になることがあります。
- 治療後に歯肉の退縮などが生じ、見た目に変化が生じる可能性があります。
- 糖尿病などの全身疾患の状態によっては、感染や治癒遅延などのリスクが高くなる場合があります。
- 治療後もインプラント周囲炎などを防ぐため、定期的なメインテナンスが必要です。
症例について
掲載している内容は一例であり、すべての患者様に同様の治療結果を保証するものではありません。インプラント治療の適応や治療方法は、歯・歯肉・骨の状態、噛み合わせ、全身状態などによって異なります。実際の治療については診査・診断を行ったうえでご提案します。



