インプラント治療の方法
インプラント治療の方法
インプラント治療の方法(術式)には、基本的に「1回法」と「2回法」があります。患者様の状態に合わせて歯科医師が適切な方法を採用します。
1回法
歯ぐきからインプラントを露出しても問題の無いときは「1回法」を選択します。インプラント治療の手術である「1回法」では、術後、インプラントが歯ぐきの上に露出した状態となります。
①まず粘膜を切開し、顎の骨にドリルで穴を開けてインプラントを埋め込みます。
②粘膜の上にインプラントの頭の部分が露出するように縫合します。
③インプラントがあごの骨に結合し、周囲の粘膜が治癒したら、人工歯の型取りを行います。
・手術が1度だけなので、患者様の負担が少なくて済む。
・2回法で行うより治療期間が短くて済む。
2回法
手術後、インプラントが露出すると外からの力が加わって骨との結合がうまくいかなくなる可能性が高い場合や、骨移植などの特殊な手術をを行い、感染のリスクが高い場合には「2回法」を選択します。インプラント治療の手術である「2回法」では、1回目の手術後、インプラントは縫合の際、歯ぐきの下に完全に覆われます。
①まず、1次手術で、歯ぐきを切開して、あごの骨を露出させ、ドリルでインプラントを埋入するための穴を開けます。その後インプラントを埋入し、歯ぐきを縫合、インプラントは縫合した歯ぐきの下に覆われます。
②次に、インプラントがあごの骨に結合したところを見計らって、2次手術で、再び歯ぐきを切開し、インプラントの頭の部分を露出させ、人工歯の土台であるアバットメントを取り付けます。インプラント周囲の粘膜が治癒したら、人工歯の型取りを行います。2次手術は比較的短時間で終了します。
あごの骨がやせてしまった方にも、インプラント治療が可能
手術が2度必要になるため、1回法よりも身体的負担が多い
治療期間(手術してから最終的な被せ物が入るまでの期間)は1回法よりも長くなる